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水張田の季節

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水張田の季節

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研究者としての仕事と家庭を行き来しながら詠まれた、気鋭の著者による第一歌集。初期作品から現在まで、現代短歌社賞佳作となった連作「水張田(みはりだ)の季節」を含む344首を収録。

〈栞〉
染野太朗「サンダルと万緑」
樋口智子「春はまた、花を連れてくるから」
黒瀬珂瀾「忙しくって、寂しくて」

〈収録短歌より〉
生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル
それぞれの臓腑に白く降る雪よわれには淡く父には深く
ラスボスとして死の影の差す午後にいっしんで書く勤務報告
おやすみ、と書斎へ向かうこの人も燃えさかる一点をめぐる星
夕凪の汀の喜怒をきらめかす十八度目の冬のむすめは



┈┈┈┈┈┈info┈┈┈┈┈┈┈┈

本┆水張田の季節

著者┆柳原恵津子
出版社┆左右社
価格┆ ¥2,200
状態┆新品

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➴⡱著者プロフィール

柳原恵津子
一九七五年東京生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。二〇〇五年に歌作を開始、りとむ短歌会を経て、未来短歌会陸から海へ欄に所属。白の会などに参加。未来評論エッセイ賞2016。第八回現代短歌社賞佳作。非常勤研究員として研究所勤務(専門は日本語史)。

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